SaaS
要点
- SaaSとは、クラウド上ですでに完成しているサービスを、そのままブラウザなどから利用する形態です。
- 自社でサーバーを用意したり保守したりする必要がなく、すぐに使い始められるのが特徴です。
- その反面、他の利用者と共通の仕組みを使うため、カスタマイズできる範囲には限りがあります。
SaaSとは
SaaS(Software as a Service)は、ソフトウェアをインストールするのではなく、インターネット経由で「サービス」として利用する仕組みです。
ベンダー(提供事業者)がサーバーやソフトウェアの運用・保守をすべて担ってくれるため、利用者はアカウントを作ってログインするだけで機能を使い始められます。
SaaSの仕組み
SaaSでは、ベンダーが用意した1つのシステムを、複数の会社・利用者が共同で利用します。自社専用にサーバーを立てるのではなく、みんなで同じ仕組みを共有するイメージです。
🖥️利用者
(ブラウザでログイン)
(ブラウザでログイン)
→すぐ利用開始
☁️ベンダーの
クラウドサーバー
クラウドサーバー
⇄他社も共同利用
🏢他の利用企業
ぽち先生のヒントマンションの共用設備(宅配ボックスやジムなど)に似ています。住人は自分で設備を用意せず、管理会社が用意したものをそのまま、他の住人と共有しながら使います。
代表的なSaaSの例
身の回りには数多くのSaaSがあります。普段何気なく使っているツールも、実はSaaSであることが多いです。
- Salesforce(営業支援・顧客管理)
- Slack(ビジネスチャット)
- Google Workspace/Microsoft 365(メール・文書作成・表計算)
- freee/マネーフォワード(会計・経費精算)
- Zoom(Web会議)
メリットとデメリット
すぐ使い始められる契約すればその日から利用可能。導入期間が短い。
保守が不要サーバー管理やアップデートはベンダーが対応してくれる。
カスタマイズ性が低い他社と共通の仕組みのため、自由に作り込むのは難しい。
データを預ける形になるセキュリティ・法令面での確認が必要になる場合がある。
導入のしやすさと引き換えに、自由度の一部を手放しているのがSaaSの基本的な性質だといえます。
向いているケース
SaaSは、次のようなケースに向いています。
- 勤怠管理・名刺管理・チャットなど、どの会社でもやり方があまり変わらない業務
- できるだけ早く、低コストで使い始めたいシステム
- 情報システム部門の体制が小さく、自社でサーバーを保守しきれない会社
逆に、業界特有の複雑な業務フローをそのままシステム化したい場合には、SaaSだけでは対応しきれないことがあります。その場合はパッケージやスクラッチも検討することになります。
実務で気をつけたいポイント
ベンダーロックインデータのエクスポート形式や解約時の移行方法を事前に確認しておかないと、乗り換えたくても身動きが取れなくなる。
料金体系の見落とし多くのSaaSはユーザー数課金のため、利用者が増えるほどコストが積み上がる。導入時の試算だけで判断すると想定外の負担になりやすい。
SLA・セキュリティ認証を確認するISO27001やSOC2などの第三者認証、稼働率保証(SLA)の有無を事前にチェックすると、安心して任せられるサービスかを判断しやすい。
まとめ
SaaSは、クラウド上の既製サービスをそのまま利用する形態で、導入の速さと保守の手軽さが最大の強みです。一方で、カスタマイズ性は他の選択肢に比べて低めになります。
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