ローコード

要点

  • ローコードとは、画面や処理の多くを部品の組み合わせで作りつつ、必要な部分だけコードを書いて開発効率を高める手法です。
  • ノーコードよりもコードを書く自由度が高く、複雑な業務ロジックにも対応しやすいのが特徴です。
  • プログラミングの知識をある程度持つ担当者がいる場合に、特に力を発揮します。

ローコードとは

ローコード(Low-Code)は、画面のレイアウトや基本的な処理をドラッグ&ドロップなどの操作で組み立てながら、複雑な部分だけ最小限のコードを書いて実現する開発手法です。

すべてを手作業でコーディングするスクラッチ開発に比べて開発スピードが速く、まったくコードを書かないノーコードに比べて対応できる範囲が広い、両者の中間に位置する選択肢です。

ローコードの仕組み

ローコードのツールでは、画面部品や標準的な処理(データの一覧表示、入力フォームなど)があらかじめ用意されており、それらを組み合わせて土台を作ります。標準機能だけでは足りない複雑な計算や外部システムとの連携部分は、コードを書いて補います。

画面部品を
ドラッグ&ドロップ
複雑な処理は
コードを追加
業務アプリが
完成

ぽち先生のヒント料理の「ミールキット」に似ています。下ごしらえされた材料(部品)を使うので手間は省けますが、味付けなど一部は自分の手(コード)でアレンジできます。

ノーコードとの違い

ローコードとノーコードは似た言葉ですが、コードを書く余地があるかどうかが大きな違いです。

🧩 ノーコード コードは一切不要 誰でも扱いやすい 対応範囲は限定的
🔧 ローコード 一部コードで拡張 開発者向けの機能も充実 複雑な処理にも対応

メリットとデメリット

開発スピードが速い標準部品を組み合わせるため、スクラッチより短期間で作れる。
複雑な要件にも対応できるコードを書ける分、業務固有のロジックも実現しやすい。
ツールへの依存が生まれる特定のプラットフォームの仕様に開発が縛られる。
最低限のスキルが必要コード部分を扱うには、ある程度のプログラミング知識が求められる。

向いているケース

ローコードは、次のようなケースに向いています。

  • ノーコードでは実現できない、条件分岐や外部連携を含む業務アプリ
  • 情報システム部門やエンジニアが中心となって、複数の業務アプリを素早く展開したい場合
  • スクラッチほどの自由度は不要だが、標準機能だけでは足りない場合

代表的なローコードツールの例

ビジネス向けのローコード基盤として、次のような製品が広く使われています。

  • Microsoft Power Apps(Microsoft 365と連携した業務アプリ作成)
  • Salesforce Platform(Salesforceのデータ基盤上でのアプリ開発)
  • OutSystems(大規模・ミッションクリティカルな業務アプリ向け)
  • Mendix(エンタープライズ向けローコード開発基盤)

まとめ

ローコードは、部品の組み合わせによる開発効率の高さと、コードによる柔軟な拡張性を両立した選択肢です。ノーコードとスクラッチの中間として、複雑な業務アプリを素早く作りたい場合に力を発揮します。

関連トピック:

🏠 トップに戻る