ソリューション選定とは
要点
- システムを実現する方法には、SaaS・パッケージ・スクラッチ・ローコード・ノーコードなど複数の選択肢があります。
- どれを選ぶかによって、コスト・開発期間・カスタマイズ性・保守のしやすさが大きく変わります。
- 「なんとなく」ではなく、判断軸を意識して比較検討することが、失敗しないソリューション選定の第一歩です。
ぽち先生も、毎日こんな風に業務ツールを使っています
なぜ「作り方」を選ぶ必要があるのか
システム開発と聞くと、プログラムをゼロから書くイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし実際の現場では、すでに完成している製品やサービスを利用したり、部分的な開発だけで済ませたりと、いくつもの実現方法があります。
どの方法を選ぶかによって、必要な予算・期間・体制が大きく変わります。選び方を誤ると、想定以上にコストや納期が膨らんだり、逆に必要な機能が足りず使いものにならなかったりすることがあります。
ぽち先生のヒント住まいを用意する方法に似ているよ。注文住宅を一から建てる、建売住宅を買ってリフォームする、賃貸をそのまま借りる……目的や予算に応じて選び方が変わるのと同じなんだ。
判断軸①:コストと開発期間
ソリューション選定でまず意識したいのが「コスト」と「開発期間」です。
初期費用(開発・導入にかかる費用)と、運用費用(月額利用料や保守費用など、使い続ける中でかかる費用)は分けて考える必要があります。一般的に、既製品に近い選択肢ほど短期間・低コストで使い始められますが、その分自由に作り込める範囲は狭くなります。
判断軸②:カスタマイズ性と保守のしやすさ
もう1つの重要な軸が「カスタマイズ性」と「保守のしやすさ」です。自社の業務にどれだけ独自のやり方があるか、将来的な仕様変更にどう対応していくかを考える必要があります。
カスタマイズ性が高い選択肢ほど自由に作り込める一方、保守・運用の負担も自社側に大きくのしかかってきます。
5つの選択肢の全体像
システムの実現方法は、大きく5つに整理できます。既製品をそのまま使う方法から、完全に独自開発する方法まで、自由度と開発期間はおおむね比例して変化していきます。
右にいくほど自由度・カスタマイズ性は高くなりますが、コストと開発期間も大きくなっていく傾向があります。
5つの選択肢をざっくり比較する
それぞれの特徴を一言でまとめると、次のようになります。詳しくは各トピックのページで解説します。
選び方の考え方
実際にソリューションを選ぶときは、次のようなステップで検討すると整理しやすくなります。
独自性を確認
制約を確認
選択肢を絞る
体制を確認
「他社と同じでよい業務」なら既製品に寄せ、「自社ならではの強みが出る業務」ならカスタマイズ性の高い選択肢を検討する、という考え方が基本になります。
よくある失敗パターン
ソリューション選定でありがちな失敗には、次のようなものがあります。
- とりあえず自由度の高いスクラッチ開発を選び、想定以上にコストと期間がかかってしまう。
- コストの安さだけでSaaS・ノーコードを選び、後から必要なカスタマイズができないと判明する。
- 保守・運用の体制を考えずに導入し、担当者がいなくなった途端に手が回らなくなる。
ぽち先生のヒント「安いから」という理由だけで賃貸物件を選び、あとから「収納が足りない」「リフォームできない」と気づくようなものだよ。目的に合っているかを、選ぶ前に確認することが大切なんだ。
まとめ
ソリューション選定は、コスト・開発期間・カスタマイズ性・保守のしやすさという判断軸をもとに、SaaS・パッケージ・スクラッチ・ローコード・ノーコードという5つの選択肢から最適なものを選ぶ作業です。
それぞれの特徴は、以下の個別トピックでさらに詳しく学べます。
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