パッケージ
要点
- パッケージとは、業務パッケージソフト(既製の業務システム)を導入し、必要に応じてアドオン開発でカスタマイズする形態です。
- SaaSと違い、自社専用の環境に導入することが多く、カスタマイズの自由度も高くなります。
- その分、導入・保守にかかる負担はSaaSより大きくなる傾向があります。
パッケージとは
パッケージとは、会計・人事・在庫管理・生産管理といった業務向けに、あらかじめ標準機能がまとめられたソフトウェア製品のことです。ERP(統合基幹業務システム)と呼ばれる製品もこの一種です。
ゼロから作るのではなく、業界でよく使われる標準的な業務の流れがすでに組み込まれているため、それを土台にして自社向けに調整していきます。
パッケージの仕組み
パッケージは、標準機能をベースに「アドオン開発」と呼ばれる追加のプログラム開発を行うことで、自社独自の業務フローに合わせていきます。
📦業務パッケージ
(標準機能)
(標準機能)
→自社の業務に
合わせて
合わせて
🔩アドオン開発で
カスタマイズ
カスタマイズ
→
🏢自社サーバー・
専用環境に導入
専用環境に導入
ぽち先生のヒント建売住宅を購入してリフォームするイメージです。骨組みや基本の間取りはあらかじめ決まっていますが、内装や設備は自分の好みに合わせて手を加えられます。
SaaSとの違い
パッケージとSaaSは、どちらも既製の仕組みを土台にする点は共通していますが、導入形態とカスタマイズの自由度が大きく異なります。
☁️ SaaS
みんなで共同利用
カスタマイズは限定的
保守はベンダー任せ
📦 パッケージ
自社専用の環境
アドオンで柔軟に調整
導入・保守は自社負担
代表的なパッケージの例
業務領域ごとに、さまざまなパッケージ製品が存在します。
- SAP、Oracle NetSuite(ERP・基幹業務全般)
- 弥生会計、勘定奉行(会計)
- 人事給与パッケージ(人事・給与計算)
- 販売管理パッケージ(受発注・在庫管理)
メリットとデメリット
業務ノウハウが詰まっている業界標準の業務フローがすでに組み込まれている。
カスタマイズしやすいアドオン開発により自社独自の要件にも対応できる。
導入コストが大きいライセンス費用に加え、アドオン開発費用もかかる。
保守の負担があるバージョンアップやアドオン部分の保守を自社で担う必要がある。
実務で気をつけたいポイント
フィット&ギャップ分析を怠る標準機能と自社業務のズレ(ギャップ)を洗い出さないまま導入すると、想定外のアドオン開発が膨らんでしまう。
バージョンアップ時の互換性パッケージ本体がバージョンアップされると、アドオン部分が動かなくなることがあり、追従のための追加コストが発生しやすい。
標準機能に業務を合わせる発想も持つカスタマイズを増やすほど保守が重くなるため、逆に自社の業務フローをパッケージの標準機能に合わせる(Fit to Standard)という選択肢も検討する。
まとめ
パッケージは、業務パッケージソフトを土台にアドオン開発で作り込む形態で、SaaSより高いカスタマイズ性と、自社サーバーへの導入・保守という負担をあわせ持っています。
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